徒然なるままに

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「産む」「産まない」について

 出産・育児についていろいろな意見があり、まだまだこれからも続くのだろう。いろんな立場、身体上・精神上の問題を抱えている場合だってあるのだから人間の生き方として十分議論を尽くして頂けたらと思う。議論のテーマとして1つ追加して頂きたいのは人間としてではなく生物としてどうなのかということだ。生物の種類の分け方として階層式分類体系というのがあり、人は霊長目からゴリラやチンパンジーと別れて人科人属となっていくのだが、要するに、生物の雌雄一組が2体の子供を生み育てないと生物種の減少・絶滅につながるというものだ。専門家や立場のある方が軽率な発言をして修正・撤回するのは見苦しいが、自分は次のように思う。人として子供を産む・産まないは自分の考え方のとおりでいい。しかし、生物としては最低限2人子供を産み育てないと日本人ひいては人類の絶滅につながるのではないか。子供を産みたくないと思われる方はこの件についてどのようにお考えだろうか?

 日本の人口は1億人以上いるが狭い国土を考えたら6,000-7,000万人くらいが理想的だ、と中学時代に読んだ本に書いてあった。50年前の本なので、現状とそぐわない面が多々あるが、自動化やロボット、クローン技術で人口減に対しての労働力は乗り切ることは可能だろう。今は産む、産まないの議論をできるが、以前は、特に戦前はそんなことを口にすれば非国民とののしられる時代であった。自分の父母は昭和一桁生まれでどちらも6人兄弟だった。成人したのはどちらも4人で双方とも2人は病死だった。成人するまでの死亡率が33%だ。近年の日本では新生児の死亡率は小さくなっているが、それでも出産というのは女性にとって非常に危険な状態にさらされる訳で、そのことだけでも女性に敬意を払いたい。長女の出産に立ち会った。妻が分娩室へ入った後しばらくして、看護婦さんに呼ばれてエプロンを着けられ指示どうりにしていると分娩室に連れて行かれた。心の準備ができておらず冷や汗ものでおどおどしていたが、妻は無事出産してくれた。母子とも無事で支障なく出産できたことに医師、助産婦さん、看護婦さんに御礼を述べるくらいしかできなかったが、今でも子供の出産に立ち会ったことの感動を忘れることはない。そんな経験があったので、時間の許す限り育児にもかかわろうと思った。今はもう子供達は成人したが、子供の誕生から成人までのいろいろな出来事を思い出すとかけがえのない貴重な経験の連続だった。いじめやケガをさせられたりで何度も学校に行き、順風満帆というより満身創痍の方があっているが、それでも子供がいない場合を考えたら、あの経験がなかったと考えたら子供がいて良かったと思う。

 妻は学生時代から生理痛がきつかったらしく、大学の時に検査をしてもらったところ、子宮が未成熟であることが原因と言われたらしい。確かに出産後は楽になったそうなのでそういうこともあることを知った。長女も生理痛がきついらしいので遺伝したのか同じ原因だろう。自分の中学の同級生で生理痛がきつい女性がいたのだが、彼女は結婚せず、出産経験もなかったので閉経するまで40年ほど生理痛で苦しんだ。産まない選択をしてもこれだけは身体上の生理現象なので避けられないが、進化の過程でこうなったので産むべきなのだろうとは思う。多くの異論があることは承知しているが。