nanacoのチャージについて近年、いくつかのクレジットカードで改悪が続いており、その改悪への対応策を模索する必要が生じている。
※2019.04.21 追記
2019年4月19日16:00をもって「kiigo」でのnanacoギフトカード販売は停止され購入できなくなりました。御了承下さい。
0.まとめ
還元率1%以上を目標に調べた結果、次の2通りで対応できることがわかった。
①リクルートカードのJCBとVISAかMASTERの2枚持ちで最大6万円
②デジタルコード通販サイト利用によるnanacoギフトカード購入で最大5万円
1度の支払いでnanacoを5枚まで使うことは可能なので、nanacoを複数枚もって上記方法を何ヶ月かにわたってチャージすれば高額払いは難しいが、一般サラリーマンなら十分対応できるだろう。
1.背景
ここ数年、クレジットカードから電子マネーへのチャージで改悪が続いており、その対策をいろいろと考える時期に来ている。例えば自動車税の支払いについて、以前は現金払いして損得などを考えたこともなかった。しかし今では、クレジットカードでnanacoをチャージし、そのnanacoで支払っているので絶対的な損をしているわけではないがクレジットカードにポイントが付くかどうかで、相対的に損得を考えるようになった。チャージができてもポイントが付かなければ意味ないし、できれば還元率1%を確保したいと思っている。
2.現状
2年前の時点でnanacoチャージ時にポイントが付き還元率が1%以上のものはリクルートカード(1.2%)、Yahoo! JAPANカード(1%)、楽天カード(1%)であった。その後、楽天カードはポイントが付かなくなり、Yahooは0.5%に半減された。そして2018年4月16日より最後の牙城であるリクルートカードは、チャージ額が3万円までこれまでどおり1.2%還元のポイントが付くが、それ以上は付かなくなった。それについては以前の記事で紹介している。
3.対策
①リクルートカード別ブランド発行
リクルートカードの決済ブランドはJCB、VISA、MASTERの3つあり、JCBとそれ以外のVISAかMASTERの2枚持ちが可能である。そしてどのブランドでもnanacoチャージでポイントを付与される。そこで自分は従来から使っているリクルートJCBカードに加えてリクルートVISAカードを3月末に申請し、無事発行された。これで毎月6万円までチャージが可能となった。
②nanacoギフトカード利用
nanacoギフトカードは現在、ほとんどが現金でしか購入できないか、クレジット決済ができる場合も定価ないしはそれより高いことが多い。いろいろ探した結果、デジタルコード通販サイトというのがあり、ここではnanacoギフトカードのクレジット決済時にそのクレジットカードに応じたポイントが付与される。
4.事例
デジタルコード通販サイトのひとつとして自分はkiigoというサイトを利用した。このサイトの運営はPOSAカードシステムを日本で初めて導入したインコム・ジャパンで、決して怪しいサイトではない。サイト入会時に、使用するクレジットカードの16桁番号とセキュリティコード、メールアドレス、認証用の携帯電話番号等が必要であるが住所は不要だ。VISAかMASTERカード限定になるが5万円/月までnanacoギフトカードを購入できる。購入するとPINコードがメールで通知されるのでnanacoのサイトで入力すればセンター預かりでチャージされることになる。ここでは通常のnanacoチャージでポイントが付かないカードでもVISAかMASTERなら使えるので、還元率の高いクレジットカードでポイントを貯めることができる。自分はnanacoチャージに使っているリクルートカード(VISA)を使ってギフトを購入した。自分では通常のリクルートカードからのMAX3万円チャージを「表チャージ」、ギフトカードからのチャージを「裏チャージ」と呼び、1枚のnanacoに表裏のチャージで1ヶ月最大8万円までチャージできることになった。会員登録時に住所が不要なので複数の携帯電話を所持していれば別アカウントの作成が可能である。なお、Kiigoで発行されたnanacoのPINコードは1年間有効であるがなるべく早く登録する方が良いだろう。
5.問題点と対応
①チャージ金額の上限
現在、クレジットチャージで1%以上の還元率があるのはリクルートカードのみとなったので2枚持ちの6万円までしか対応できない。還元率を0.5%に落とせばYahoo!カードやファミマTカード等まだいくつか残っている上、それらのカードはチャージ料の制限もリクルートカードのように低くないので対応できるだろう。
②nanacoギフトカードのセンター預かりへのタイムラグ
nanacoギフトID(PINコード)の登録について
・正午までに登録→翌日の6:00以降に受け取り可能
・正午以降に登録→翌々日の6:00以降に受け取り可能
このように、登録した時間によって受取可能な日時が異なるので支払い直前には注意が必要だ。
6.今後の展望
nanacoのクレジットチャージでのポイント還元で改悪が続き、今後もマイナス金利が続けば改善されることは難しいのだろう。一方、デジタルコード通販サイトでのnanacoギフト販売は割引がない定価販売で、旅行会社でのJRの切符販売と同じようなものだとすると当分改悪されることはないと思うのだが、常に情報収集を心がけ変化に対応したい。
7.その他
クレジットチャージによるnanacoポイントはカードに5万円分、センター預かりが5万円分の合計10万円である。しかし、PINコード入力によるnanacoギフトで残高とセンター預かり含めて最大90万円まで登録可能だそうだ。ちょっと多めに支払いがある時は事前に何ヶ月か前から表裏チャージで8万円ずつ貯めればいいだろう。