徒然なるままに

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高齢者の自動車事故 -マニュアルミッション車を見直そう!!-

 最近、高齢者ドライバーの事故がよく報道される。運転免許証所持の高齢者が増えていることや平均寿命が年々高くなっていることが原因だろう。以前、某自動車メーカの車が火災になることが多く、マスコミ等から叩かれていたことがあった。その時、気になって調べたのだが、1日に全国で車両火災が80件前後起きていて、その自動車メーカのシェアからすれば特別多くはなかったように思う。この場合は確かに欠陥があるため起きた火災であるので、メーカ側を擁護するつもりはないが、一時期に集中するとこのように叩かれることはよくある。今回の高齢者の事故も人身事故が多発したためで高齢者の事故発生率はそれほど変わっていないのではと思う。もちろん被害に遭われた方々からすれば理由が何であれ許せない心情は痛いほど理解できる。高齢者の事故発生率が高くなれば、自動車保険料に反映されるので、その推移ではっきりするだろう。特定のハイブリッド車と80歳以上という条件では割高になるのではないか。

 

1.母のケース

 自分の母はもうすぐ87歳になるが、昨年夏頃までは自分がぼけてきたことを自覚していて「私もぼけたからなぁ」というフレーズが会話の中に入っていた。秋頃から認知症が進み、誕生日や年齢、日付がわからなくなり、数十年前に亡くなった自分の両親(私の母方祖父母)の話が多くなり、どうしているかを私に尋ねる。死んだ旨を話しても信じてくれない。ぼけていることを指摘すると即座に「ボケてない!!」と否定する。認知症が進むとぼけている自覚が無くなるのか、家族やまわりの者は注意が必要だ。幸い母は車を運転しないので高齢者ドライバーによる事故とは無縁であるが、足腰が弱ってきた80歳くらいにそれまで愛用していた自転車を乗せないようにした。普通に歩いていて転倒したのが続いたためであり、本人も納得してくれたので助かった。しかし、自転車による自損事故ならともかく、他人様を巻き込むような事故を起こすことを考えると自動車だけではなく、自転車も凶器となり得ることがよくわかる。

 

2.父の場合

 私の父は職業ドライバーを長年やっていたが、26年前に60歳で亡くなったので高齢者ドライバーによる事故について悩む必要はない。もっとも、その時に乗っていたのはトヨタのMR2で、たまに粗い運転をするのでそれなりに心配していたが、幸い無事故であった。もし生きていたらどうであったかは気になるが(笑)

 

3.自分の今後について

 自分も60歳を過ぎて、体のいろいろな衰えを実感している。今の計画では、最長で75歳まで車を運転する。それ以前に自分が不安を感じたり家族から指摘があれば運転をやめるだろう。自分はハイブリッドや電動車が嫌いで、あと10年ほど内燃機関の車に乗りたいと思う。職業柄、エンジニアの端っくれであったためエレクトリックよりメカニカルな物の方が好きで、現時点では航続距離に難のある電動車や重いエンジンと重いバッテリーを積んだハイブリッドなんて論外だ。諸般の事情で75歳より後を考えていないのだが、生きていたら全自動運転の電動車に世話になるだろう。前述のように後期高齢者になってまで運転しようと思わないので、あと10年余り好きな内燃機関の車で好きな所へ行ってみようと考えている。

 

4.高齢者ドライバー対策

 冒頭にも記したようにここ数ヶ月で高齢者ドライバーが原因の死傷事故が多発し、亡くなられた方へは哀悼の意を、負傷された方へは一日も早い回復を願わずにはいられないが、対策はどうなるのだろう。関連記事として下記のような指摘もある。

bunshun.jp高齢者の免許取得時のことを考えると大多数はオートマ限定免許登場以前に取得しているだろうからマニュアルミッション車に乗れるはずだ。マニュアルミッションは左足でクラッチを切ったり左手でミッション操作が必要で(右ハンドルとして)、両手両足を連携して動かす必要があり、ミスをするとエンストを起こし走れない。多少不便を伴うが、その程度の操作ができないようでは緊急事態の対応が遅れたりミスをして大事故となるだろう。車の買い換えが必要となるケースではあるが、今すぐ実施可能な対策だ。マニュアルミッションが用意されている車種は少なく、コンパクトカーがメインとなるが。自動運転の実用化が進むと共に運転者の健康管理もエンジン始動時にチェックする機能が進歩するのだろう。免許証にICチップがついてそれを車載カードリーダに通せば本人確認と年齢がわかるため、高齢者であれば簡単にできるチェックで体調も判別でき、パスしなければ発進できなくすることによって事故を未然に防止できる。副次的な効果として、免許不携帯や盗難防止となる技術でもある。自動運転が可能となれば不要な技術であるが、普及にある程度の時間がかかることを考えれば事故を未然に防止する観点から必要である。今回の一連の事故からその対策も本格化するだろうが、悲惨な事故防止のためにも早く実用化して貰いたい。