新型コロナウイルスが猛威をふるっている。いろいろな所で防止策が議論・実践されているが、身に見えなくて何処に潜んでいるかわからないものと戦うのは大変なことだし、いつまで続くかわからないのでは精神的にも大変で、メンタル面で問題が起きるのではないか。それなら防止策に神経質になるより、いっそうのこと、何処にでも普遍的に存在しているとし、体内に侵入することは避けられないと考え、体の免疫機能を活性化しておく方が大切なのではないだろうか。
1.衛生面の課題
近年、国内の衛生状態は世界屈指のコンディションとも言われている。若い医師の場合、寄生虫については講座で学習するだけで見たことが無いようだ。63歳の私が小学生の頃、ギョウ虫検査で陽性になると肝油ドロップを飲んで退治しなければならず、大学に入った1970年代後半でも学園祭で食べ物を出す場合、代表2名にギョウ虫検査が必要だった。しかし、寄生虫の話題が出なくなった頃から花粉症が台頭し始め、この時期は花粉の飛散がニュース項目となっていた。今年は花粉飛散が少なく、コロナウイルスの影響もあって花粉は主役となっていない。ここで言いたいことは衛生面で過剰な状態が演出されていないかと言うことだ。マスクは毎日換えないといけないとか、アルコールで手を消毒するとか、それってちょっと神経質じゃないですか? 冒頭に記したようにμm以下の見えないものを排除できているかどうかもわからないことにパワーを使うくらいなら、もっと気楽に普通の暮らしで、発病したら運がなかったくらいに考えた方がこれまでどおりの暮らしで構わないじゃあないですか。
【実例1】子供の頃、祭でたこ焼きを買って貰ったが、一つ落として土がついた。それを指ではらって汚れが落ちたらそのまま食べていたのだが特に変な病気になったこともない。
【実例2】定年までの10年ちょっと、電力系のグループ会社に勤めていたので優先的にインフルエンザの予防接種を受けられたが、自分は予防接種した年は体調が悪くなるのが経験的にわかっていたので一度も受けなかった。上司からは受けるよう進められたが、丁重にお断りした。もう8年くらい前だが、予防接種をした同僚2名がインフルエンザにほぼ同時にかかり、1週間休んだことがあった。3人分の仕事を1週間続けて疲労はあったが、「バカなので風邪を引きません」を貫いた。自分が日常的にやっていることは仕事やプライベートを問わず、外から戻ったら必ずうがいをすることと手洗いくらいだ。
自分は使ったマスクは何日も使い、汚れが目立ってきたら交換している。食べ物を落としても汚れを取って食べることも多いのだが、変な病気になったこともない。衛生面ではより衛生的なことは理想であるが、一方で初物に弱くなる事も指摘されているため、適度に雑菌が体内に入って、キラー細胞やマクロファージ等の免疫機能の活躍で殲滅して貰う方が正論のような気がする。外科手術直前の執刀医の消毒済み手袋を培養しても完全に無菌にすることは難しく、完璧な消毒は不可能であるからほどほどにしておく方が良いのではないか。
2.コロナ対策弊害
先日、仕事でどうしても東京に行く必要があり、大阪へ帰るための夜行バスがほぼ全便運休していることを知り愕然とした。情弱と言われればそれまでだがやりすぎではないか。結果的には2便ほど動いていて席を確保できたのだが、ほぼ満席状態で、感染者がいればどうなるのか。このようなことを懸念して対策を打ち出したのだろうが、時間の関係で新幹線の終電に間に合わず、大垣行きの鈍行もない今では宿泊費が出なければ出張にもいけない。コロナとは無縁と考えていた自分にこんな形で関係するとは思ってもいなかった。
3.まとめ
コロナウイルス対策をほどほどにして…などというと叩かれまくるのだが、コロナ以外にも重篤で緊急を要する病気もあるのだろうから、医療崩壊は決して起きてはならない。例年、窒息死者数は4000人前後のようだが、1月に集中しており、1000人を越えることもある。大多数が餅を喉に詰めて亡くなる方だと思うのだが、餅を食べることを禁止していないのだからコロナも個人で注意するような方向に持って行ければと考える。もちろん、コロナ対策の最前線で活躍されている方、医療従事者には最大級の敬意を払うと共に無理をなさらず健康管理に留意頂きたくお願い致します。
※おまけ(マニュアルミッション車について)
以前に、高齢者による車の暴走について記したが、先日、マニュアルミッションの3トントラックを400kmほど運転する機会があった。
ちょっと古い年式のトラックで、セキュリティはドアロックとハンドルロックくらい、ナビはなかったがラジオがついていた。マニュアル車は25年ぶりくらいなのと久しぶりに乗るトラックだったので最初は緊張したが、5分も走れば慣れることができた。長い間オートマチックに乗っているせいで、左足と左手の自由がきくため、走りながらペットボトルの飲み物を飲むことが多かったのだが、山道だと上りはシフトダウン、下りはエンジンブレーキ等で両手両足が活躍するため、飲んでる暇がない。タイミングも慣れればどうってこともないが、ズボラをするとエンストしたりノッキングが起こるため、音楽よりエンジン音が優先される。乗っていて高齢者にマニュアル車は必需品という思いに間違いはなく、毎日乗らないとしても1週間に一度、50kmほど走れば暴走事故も減少すると考える。国産車なら軽やコンパクトカー、外車ならBMWのM3やM4にマニュアル車がある。高齢者で車によく乗るならばマニュアル車をお勧めしたい。